2026.04.09

成分情報

成分情報-「リグニン」について

リグニンとは、緑茶に含まれるカテキンあるいはブルーベリーに含まれるアントシアニンなどで代表されるポリフェノールの一種です。このリグニンは1990年頃より研究が開始され、免疫調整作用、抗ウイルス作用、ガン細胞直接障害作用などを有することが新潟大学医学部、名古屋市立大学薬学部、明海大学歯学部、鹿児島大学歯学部などの研究者により明らかにされている食品成分です。そのリグニンの中でも松かさに含まれる物はカテキンの約百倍の抗ウイルス効果があることが分かっています。

この抗ウイルス効果はインフルエンザやエイズウイルス、ヘルペスウイルスなどに効果があることも証明されていて、更には子宮頸がんの原因ウイルスであるHPV(ヒトパピローマウイルス)にも効果がある(*Patent 1)と言われています。つまりリグニンはインフルエンザと同じRNAウイルスである新型コロナウイルス(COVID-19)にも効果が期待できるのではないでしょうか。

また新潟大学免疫学教室の研究により、リグニンは腸肝免疫の主体であるNK細胞や胸腺外T細胞を増やし、胸腺由来のT細胞(アレルギーなどに関与)の産生を抑制することが明らかにされました。これによりリグニンは、アレルギーや自己免疫疾患などで使用されるステロイドに変わりうること、また副作用のない新しい抗ガン物質として役立つことなどが期待され、サプリメントとして開発されています。

その他にもリグニンは血管の中で一酸化窒素を発生させ血管を開き、その結果血圧が下がることも確認されています。

インフルエンザなどのウイルス感染症に対する3つの作用機序

インフルエンザなどのウイルス感染症に関しては、以下の3つの作用機序で、パンデミックを予防します。

① ウイルス吸着作用
生体に侵入しようとするウイルスに対して、リグニンがウイルスを直接吸着・不活化し、人体へのウイルスの侵入量を減らすことで感染を水際で防衛し、免疫反応の暴走を抑えます。(参考文献*1,2,3,4)

② 貪食賦活作用
細胞性免疫(貪食)を賦活することで、侵入したウイルスを迅速に排除します。
【解説】Th1細胞が産生するIL-2により、キラーT細胞が活性化され、ウイルス感染細胞が傷害される。

③ 抗体産生増強(アジュバンド)作用
液性免疫(抗体産生)を賦活することで、感染を迅速に収束します。

リグニンに関する参考文献

  1. インフルエンザウイルスに対する感染防御作用(リグニンはウイルスに直接結合して不活化する。In Vivo 1992;6:491)
  2. 抗HIV作用(HIVによるp24抗原の発現、並びに逆転写酵素を阻害する。AIDS Res Human Retroviruses 1990;6:205、J Gen Appl Microbiol 1992;38:303)
  3. 抗インフルエンザウイルス作用(プラーク形成、並びにRNAポリメラーゼを阻害する。Antiviral Res 1991;15:41)
  4. 抗HSV(ヘルペスウイルス)作用(細胞への吸着、並びにプラーク形成を阻害する。Antiviral Res 1989;9:313、Antiviral Res 1989;11:285)

*Patent 1.
K. Fukuchi, H. Sakagami et al, Inhibition of Herpes Simplex Virus Infection by Pine Cone Antitumor Substances. Anticancer Res. 9, 313-7, 1989.
K. Nagata, H. Sakagami, H. Harada et al., Inhibition of influenza virus infection by pine cone antitumor substances.